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🏠ペルシェ・ズナイオムストヴォ──ビーツとのはじめての出会い🥣

訪問先で「はじめて育ててみたの」と収穫したばかりのころんとしたビーツをいただきました。はじめて手にとり土の香りが残るその姿と、鮮やかな赤に驚きました。
ビーツといえばボルシチでしょう!
──そう思って、
ウクライナ起源の伝統料理「ボルシチ」を作ることにしました。
ボルシチは、ロシアや東欧諸国でも家庭ごとに受け継がれているスープ。そして2022年、ウクライナの「ボルシチ料理の文化」として、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
料理は、平和をもたらす使者。同じ鍋を囲み、香りや色を共有することは、国や文化を超えて“いのち”への願いだと信じたい。
🍠 まずはクイズ!
「ビーツの赤い秘密は?」
Q. ビーツの赤い色は、どんな栄養成分によるものでしょう?
① リコピン
② アントシアニン
③ ベタレイン
正解は③の「ベタレイン」。
ビーツの赤紫色は、このベタレインというポリフェノール色素によるものです。強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ“天然の守り手”。さらに、ビーツには硝酸塩(NO₃)という成分も含まれています。体内で一酸化窒素(NO)に変化して血管を拡張し、血流改善や高血圧予防の働きをしてくれる頼もしい味方です。
📍ビーツの栄養ポイント
⚫︎鉄・葉酸: 貧血予防に◎
⚫︎カリウム: むくみ防止に◎
⚫︎ベタレイン: 抗酸化作用でアンチエイジング効果
⚫︎硝酸塩(NO₃): 血管の健康を守り、冷え対策にも
まさに「食べる輸血」と呼ばれるゆえんです。

寒い日にぴったりの、あたたかいスープを。家庭でも手軽にできるレシピをご紹介します。
🍅 ボルシチの作り方
【材料(2〜3人分)】
⚫︎ビーツ(中)…1個
⚫︎じゃがいも…2個
⚫︎にんじん…1本
⚫︎玉ねぎ…1個
⚫︎キャベツ…1/8個
⚫︎牛肉またはベーコン…100g
⚫︎トマト缶(またはピューレ)…1/2缶
⚫︎コンソメ…1個
⚫︎酢またはレモン汁…小さじ1/2(色止め用)
⚫︎サワークリームまたはヨーグルト…適量(仕上げ用)⚫︎塩・こしょう・バター少々
【作り方】
1.野菜と肉を食べやすく切る。
2.玉ねぎと肉を炒め、香りが出たら残りの野菜を加える。
3.トマト缶と水を加え、コンソメを入れて弱火で30〜40分煮こむ。
4.ビーツを鍋に加える前に、酢またはレモン汁を振りかけて混ぜておく。酸性下でベタレインが安定し、美しい赤色が保たれます。
5.塩・こしょうで味を整え、器に盛ってサワークリームを添える。
サワークリームの乳成分には、ビーツに含まれるシュウ酸を中和し、尿路結石のリスクを和らげる働きもあります。
伝統的なボルシチは、スプーンが立つほど具だくさん。短時間レシピでも、“心をあたためる一杯”に寒い時期にぴったりですね。
ボルシチは、ウクライナだけでなく、ロシアやポーランド、リトアニアなど、東欧の広い地域で愛されています。各家庭に「わたしのボルシチ」があり、レシピが違うことこそが“豊かさ”の象徴。その多様性は、まるで平和の縮図のようです。違いを受け入れながら、同じ鍋を囲む。それが、この料理の本当の魅力かもしれません。
ボルシチがユネスコの無形文化遺産に登録されたのも、「紛争のただ中でも守りたい、家庭の味がある」──そんな人々の願いがあったから。スープを作りながら、平和とは、遠い国のニュースではなく、「誰かと食卓を囲む」という、日々のあたりまえの中こそ息づいているのですね。
料理は、いのちをつなぐ日常の願い。野菜を切り、鍋を見守り、食卓を整える。その一つひとつが、幸せのタネ
今日のスープが、誰かの心をそっとあたためますように。
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