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🏠ご夫婦で選んだ、最期の場所🛌

    あるご夫婦の物語です。

    病気の妻を、ご主人が長年介護してきました。
    徐々に夫も病気になり、
    お二人の生活が難しくなって——

    選んだ新しい場所は、
    施設のご夫婦部屋。
    お互いの介護は、
    それぞれ施設スタッフさんに。

    だから寝たきりになっても、
    ご夫婦が寄り添い、
    心配や思いやりも、
    空気で満たされている。

    そんな場所に、
    私たちは訪問して
    看護をしてきました。

    穏やかな日々が続くと
    思っていた矢先、
    妻の体調が悪くなりました。
    治療も、もう難しい。
    夫もご家族も、
    それでも一緒に過ごすことを
    大切にしたいと——

    顔馴染みのスタッフや
    ケアマネさんが
    変わらず手を貸してくれる、
    ご家族もすぐ会いに来られる、
    何より、ご夫婦が最期まで
    一緒にいられる。
    この場所で、
    在宅緩和ケア医療を
    受けることになりました。

    少しずつ妻の息が弱くなり、
    お別れの時が近づきました。

    ご主人を、
    リクライニングの車椅子を平らにして、
    妻のベッドのすぐ横へ。
    一緒に添い寝ができるように。

    夫は妻の手を握りしめながら——

    ご家族も到着し、ケアマネさんやスタッフと
    声をかけながら、ディサービスで歌っていたという「桃色吐息」をBGMに、体を撫で、感謝を込めて、旅立ちを見守りました。

    彼女がとても穏やかだったので、
    そばにいるみんなが救われました。

    息を引き取った後、
    みんなで彼女をきれいにして、
    彼女らしい服に着替えました。
    穏やかなお顔と、温かなお見送り。

    この暮らしを選ばれたからこそ、最期まで、ご夫婦一緒に過ごすことができたのです。
    そして、私たち周りのものにも、温かさと優しさ、そして、つながりを与えてくださいました。

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