お看取りのお手伝いの後
ちょうど四十九日目あたりに
事務的な要件もありお参り訪問をさせて頂いている

（画像はご家族の許可を得ています）
私が語る必要がないほど
ご家族の愛が感じられるお写真の数々

大切な人とのかけがえのない時間を
振り返ることは時には癒えない傷をあからさまにする

『在宅で看取れてよかったね』と

大切な人を失うことをよかったことなんて到底思えない。
当事者としての湧き上がる思いを語って頂いた。
そんな彼女と向き合うとグリーフの言葉はそぐわない。

ありのままの言葉をしっかりと受け止めよう。
その方との関わりを通して私が何ができるかはこれからの宿題

帰りに千秋庵の山親父を持たせて頂いた。
昭和5年に発売された銘菓で生まれた年なんです。
故人の父親が千秋庵のお菓子職人だったのですよ。

93年愛され続けているお煎餅の偉大さを教えて頂きながら、
ここにもご家族の愛情の深さが。
目新しくてポップでライトなもの（こと）が
もてはやされる世の中に
一石を投じられた気持ちがした。

またひとつ学ばせて頂いたことに感謝をし、
このかけがえのない日々がご家族の灯りとなりますように。

そう祈ることが今私ができるせめてものこと
仏壇に手を合わせ、心の中でお声をかける。

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