コロナ禍で一人で過ごす方が多い中、看取れたことは奇跡のようです。たくさんのご縁が重なって実現でき、残された家族には最後の時を過ごせて不思議な満足感がありました。

本当に多くの皆様のおかげでこのご時世で理想の最期を遂げることが出来ました。面会できないということもなく、チューブや点滴に縛られることもなく、ごく自然に人間らしい姿のままで慣れ親しんだ皆様の中で息を引き取ることが出来たことは、父の最期を飾るに相応しい姿でした。

ずっと在宅介護で過ごしてきたので最後まで家族といつも通り過ごせたのは、本人も良かったことだと思っています。好きなTVを見たり、家族の話し声を聞いたり、訪問看護師やヘルパーさんが来てくれて、入浴できたり。家にずっと入れたことがよかったです。

コロナの影響で入院してしまうと会えなくなるという心配がなくなり、自分の都合のつく時間に会えたのが良かったです。最期が自宅で本人も私も本当に良かったと思います。

在宅療養ということで、正直、周りの家族の負担だったり、辛いことはありましたが、そんな時間も今では母との大切な思い出です。最期まで母のそばにいれてよかったです。

本人と日常の対話もたくさんでき、思い出を残すことが出来ました。病院にいては、その様な体験はできなかったと思います。

本人の体調の良い時には昼間にキャンプに連れて行ったり、自宅前で焼肉や焚き火をしたり出来ました。